Summary of useful OpenSUSE commands
はじめに
OpenSUSEを使ってまだ日が浅いですが、個人的にめっちゃいいコマンドだなと思ったものを紹介します。
1.Zypper
sudo zypper verify
- インストールされたパッケージの整合性をチェックするもの
- ファイルが破損していたり、誤った変更などを防ぐことができる
例)/etc/passwd
を手動で変更した・パッケージの一部ファイルを削除したなどなど
zypper --download-only install <パッケージ名>
- パッケージをインストールせずにダウンロードのみを行うときに使用する
- オフラインインストールやパッケージの事前検証などに便利
例)大規模なネットワークや、逆にネットワーク接続制限がある人がオフピーク時にダウンロードしておいて、後でインストールを行う
sudo zypper dup
- システム全体を新しいバージョンにアップグレードしてくれるコマンド
- zypper upと異なり、リポジトリの優先度に基づいてパッケージを置き換える
sudo zypper addlock <パッケージ名>
- 特定のパッケージをロックし、自動でアップデートしなくするもの
- 特定のソフトウェアのバージョンを維持したいときに使う
例)最新のブラウザに問題があってインストールしたくない・使用しているアプリケーションの関係でgccやPythonのバージョンを上げたくない時などなど
sudo zypper patch-check –updatestack-only
- セキュリティ関連のアップデートのみをチェック
2.Snapper
sudo snapper –command <コマンド> create -d “コマンドの説明などなど”
- 指定したコマンドの実行前後にスナップショットを自動的に作成する
- とりあえずつけておけば安心感
例1) 新しいソフトウェアのインストール前後の状態を比較し、影響を評価
例2)データベースの大規模な変更前後のシステム状態を保存し、問題発生時に復旧
sudo snapper –ambit classic cleanup number
- 設定されたルール(/etc/snapper/configs/rootなど)に基づいてクリーンアップする
- 古いまたは不要になったスナップショットを自動的に削除してくれる
※クリーンアップ操作は取り消せないので、実行前に設定を確認することが重要
sudo snapper diff <番号1>..<番号2> | less
- 2つのスナップショット間の変更点を詳細に確認
- 差分がみれるので、変更履歴の追跡が可能
sudo mount -o subvol=@/.snapshots/<番号>/snapshot /mnt
- Snapshotをマウントするときに使う
- 指定した番号のSnapshotを読み取り専用でアクセス
- ファイルの復元や変更時への確認が容易にできる
#間違えてファイルを消してしまった場合
sudo mount /.snapshots/<スナップショット番号>/snapshot /mnt
sudo cp /mnt/home/user/important_file /home/user/important_file_restored
sudo umount /mnt
- 特定ファイルのみを復元したい場合に使う
- 権限などの問題があるので、必要に応じてchmod,chownを使用する
※アンマウントを忘れずに
sudo snapper rollback
#指定した番号に戻す場合
sudo snapper rollback <snapshotの番号>
- システムを以前の状態に戻したい時に使う
※重大な問題が発生した時に使用してください
3.その他
sudo /usr/sbin/update-bootloader
- カーネルアップデート後のブートローダー更新
- 基本的にカーネルアップデートすると自動的にされているものなので、されていない時に行う
終わりに
OpenSUSE TWを使い始めて、めっちゃいいなと思ったコマンドをまとめてみました。
SUSEを使う最大のメリットはGRUBからSnapshotブートが出来ることだと思っていて、私のようにシステムを壊しやすい人には向いていると思っています。
特別な救助システムやライブCDが不要で、復元にかかる時間が大幅に短縮されるので、良かったらSUSEを使ってみてください。
おわり