Initial Setup Guide for Optimizing GNOME Performance
はじめに
Linuxを使われている方なら誰もが知っているデスクトップ環境のGnomeですが、PCの性能が古かったり低かったりすると結構動作が重くなったりすることが多いです。今回、わたしがChromebookをLinux(debian12)に変えた際にGnomeを選んだのですが(xfceやKDE Plasmaではタッチ操作が上手くいかなかった為)その時行った軽量化するための初期設定を紹介していきます。
入力メソッドの設定
※軽量化には直接関係ありませんが、日本語入力がしたいという場合は参考にしてください。
日本語入力のためにibusとMozcを設定しました。
sudo apt install ibus-mozc
sudo apt install ibus ibus-gtk ibus-gtk3
次に、ロケールの選択を行います。スペースで日本語入力を選択してください。
sudo dpkg-reconfigure locales
ibusをデフォルト入力メソッドとして使用します。設定後再起動を行ってください
im-config -n ibus
タイムゾーンの設定
※こちらも軽量化には直接関係ありません
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
#設定が変更されたか確認
timedatectl
不要なサービスの無効化
人によってPCの使用用途は異なると思います。各自の使用用途に応じて不要だなと思ったものを無効化することでシステムリソースの消費を抑えることができます。
# Evolutionメールクライアント(Evolutionのメールクライアントを使用しない場合)
sudo systemctl disable evolution-data-server.service
# GNOMEソフトウェアの自動更新チェック(Gnomeのソフトウェアを開くと更新チェックを行うことができます。)
sudo systemctl disable gnome-software
# プリンターサービス(プリンターを使用しない場合)
sudo systemctl disable gsd-printer
自動起動アプリケーションの管理
不要な自動起動アプリケーションを無効化することで、起動時間を短縮し、リソース使用を抑えることができます。以下のファイルを編集して自動起動を管理します。
sudo nano /etc/xdg/autostart/アプリケーション名.desktop
#ファイル内の以下の行をFalseにすることでGnome立ち上げ時に起動するのを無効化
X-GNOME-Autostart-enabled=false
#アプリケーションとして表示させたくない場合
Hidden=true
無効化しても大丈夫そうなアプリケーションを挙げておきます。参考にしてみてください。
- org.gnome.Evolution-alarm-notify.desktop (Evolutionメールアプリの通知)
- tracker-miner-fs-3.desktop orca-autostart.desktop (ファイルの検索をはやくするためのもの)
- onboard-autostart.desktop blueman.desktop(Bluetooth)
- geoclue-demo-agent.desktop(位置情報サービス)
- print-applet.desktop(プリンター関係)
- pulseaudio.desktop(オーディオサーバー)
- org.gnome.Software.desktop(ソフトウェア管理)
追記:Gnomeで画面がクルクル勝手に回転してキレそうな方へ
※今回の記事の軽量化とは関係がありません
※わたしのようにChromebookにLinuxを入れたような方向けです
#画面回転を無効化
sudo systemctl stop iio-sensor-proxy.service
sudo systemctl disable iio-sensor-proxy.service
sudo systemctl mask iio-sensor-proxy.service
そこまでスペックが低いならGnomeを使わずに他のデスクトップ使えということを言われそうですが、chromebook ideapadのタッチ操作の良さが一番良かったのでいまなお使っています。
おわり